【注目新刊】もしロシアがウクライナに勝ったら

タイトル もしロシアがウクライナに勝ったら
著者 カルロ・マサラ/著 鈴木ファストアーベント理恵/訳
出版社 早川書房
発売日 2025年6月17日
税込価格 1,760円
ドイツでベストセラー1位。衝撃のシミュレーション、緊急刊行!
軍事・安全保障のエキスパートが圧倒的なリアリティで描く、
ウクライナ戦争後の「起こりうる未来」

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南クリル諸島(北方四島)をめぐる問題を考えれば、これは日本の利害にも関係する。ロシアがこれらの島を問答無用で自国の領土と宣言するのを、さらには中国が尖閣諸島を制圧し、軍事力に訴えて自国の要求をのませようとするのを、何をもって押し止めることができようか。つまり、ウクライナ戦争でロシアが勝利すれば、欧州だけでなく、アジアでもパンドラの箱が開くことになる。本書のシナリオは日本の読者にとっても対岸の火事ではないのだ。(日本版序文より)
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2028年3月27日未明、ロシア軍がエストニアの都市ナルヴァとバルト海のヒーウマー島を占領。バルト三国への攻撃が始まった。
2025年にウクライナ戦争が終結して以来、軍備増強という問題から目を背けてきたNATOは、ここへきて防衛能力不足があらわになる。一方ロシアはプーチン前大統領の悲願であった「歴史的使命」を完遂すべく、西側諸国への軍事的エスカレーションを着実に進めていく……。
はたしてNATOは結束して行動を起こせるのか? 不穏な動きを見せる中国の狙いは? そして、世界は核戦争へと突入してしまうのか?